海外FXのレバレッジとは? レバレッジが高いとどうなる? 危険性やメリットについても

FXとレバレッジ

差益を狙って外国為替を取引するにあたって、個人投資家が現物取引を行うことはまずありません。

通貨というのはそもそも変動率がそこまで大きなものではないため、現物取引では利幅を出しにくく、むしろ手数料などのコストをカバーすることすら困難です。

そのため、FXのような外貨の差金決済取引では常にトレードに「レバレッジ」をかけた形で行われます。

自身が準備できる証拠金の、何倍もの金額を動かすことができるレバレッジトレード。

ですが、このレバレッジについて正確な理解ができていないと、本来得られるはずの利幅が得られなかったり、逆に想定しているよりも大きなリスクをいつの間にか負ってしまったりといった、有効性や危険性の見落としにつながりかねません。

本稿では、主にFXの取引業者ごとに設定されたレバレッジについて、そしてより大きなレバレッジを提供する海外ブローカーについて、さらにハイレバレッジトレードの魅力と危険性について解説いたします。

国内業者の規制レバレッジ

FXのブローカー、仲介業者は大きく分けて日本国内業者と海外業者に分けられます。

両者の違いはさまざまありますが、スプレッド、取引ボーナス、ゼロカットそして本稿で触れる『レバレッジ』が大きく異なる点として挙げられます。

2022年現在、国内FX業者が提供するレバレッジは最大で25倍であり、ほぼすべての業者がこの水準を提供しています。

実は、過去にはこれより大きなレバレッジを日本のFX業者も提供していたのですが、投資家保護の観点から最大レバレッジに規制が入った経緯があります。

また、今後は25倍のレバレッジを10倍程度までさらに規制を強める案も検討されているとも報じられています。

レバレッジトレードで大きな損失を出した投資家が出始めたことから、日本国内では、「負けを小さく」という規制をかけましたが、証拠金の何倍もの利益を得るチャンスも同時に損なわれたといってよく、今後はその規制がより強化されるかもしれない、ということは覚えておいたほうがいいでしょう。

海外FX業者が提供するレバレッジ

先に挙げた、25倍までのレバレッジ規制は「日本の金融庁」による規制であり、批准が求められるのも金融庁の監督下に限られます。

逆にいえば、その規制が及ばない業者は、国内FX業者と比してより大きなレバレッジを提供することが当然可能です。

その規制外にある存在が海外FX業者。

ズバリいうと、海外FX業者は日本の規制をはるかに超える100倍、さらには1,000倍ものレバレッジを提供し、少ない証拠金でより大きなトレードを可能にしています。

しかし、レバレッジが高いだけで海外FX業者を選ぶのは危険です。

他のトレーダーが使用して、安全性に確信のある会社を選びましょう。

以下のサイトは運営者が実際に海外FX業者を使ってみて、安全性の高い会社を比較しています。

→海外FXのレバレッジを比較したサイト

ぜひ、参考にしてみてください。

さて。

金融庁の規制は「勝ちも負けも小さく」という投資家保護の観点が意図するところだとご説明しましたが、その規制外にある海外FX業者を通じた取引では、あなたの裁量が最大に反映された大きな結果となって返ってきます。

ハイレバレッジトレードのメリット

“ハイレバレッジ”という言葉自体にはそれが何倍であるかの定義はありませんが、本稿では国内業者が提供する25倍を超えたレバレッジをハイレバレッジと定義します。

海外ブローカーの提供するハイレバレッジトレードの魅力、メリットはやはり「証拠金の何倍もの利益を狙うことが可能」という点です。

もちろん、後から触れるデメリットと表裏一体ではあるものの、あなたの取引が成功した際の利益の差を国内25倍と海外1,000倍との比較でご説明します。

米ドル/日本円(ドル円)が100円で、買いのポジションを持ち、その後ドル円が101円まで上昇したと仮定します。
用意した証拠金が100,000円のとき、国内FX業者ではその25倍、250万円までのポジションを構築することができます。

FXでは1万通貨(1ドル=100円なら100万円)を取引単位とすることが一般的ですので、ポジションは2.5通貨単位となり、ドル円が1円上昇した際に得られる利益は25,000円となります。

100,000円を投じ、1円の利幅を得て、あなたの口座は125,000円となりました。

ドル円は1%の上昇ですが、あなたの口座は25%増えたということです。

では、海外業者の1,000倍のレバレッジのもと、同じ取引を成功させてみましょう。

100,000円を用意したあなたが構築できるポジションはその1,000倍の1億円。

100通貨単位(100万円×100枚)ものポジションを持つことができます。

この時、ドル円100円が101円まで上昇すれば、ポジション総額は1億100万円となり、決済して得られる差益は100万円となります。

100,000円を投じ、1円の利幅を得て、あなたの口座は110万円になりました。

利益率は+1,000%。

これは極端な例ではあるものの、同じ証拠金額でもより大きな利益を狙えるという海外ブローカーの魅力をまずはお伝えできたのではないでしょうか。

ハイレバレッジトレードの危険性

それでは、あなたの取引が1,000倍のレバレッジのもと、思いがけず不利な方向に進んでしまい、損失を抱える形になった場合はどうでしょうか。

ドル円を100,000円の証拠金で最大の100通貨単位を取引する際、最低取引単位(呼び値)である0.01円下落するごとに、損失は10,000円ずつ増えていきます。

つまり、その10倍の0.1円下落しドル円が99.90円となった時点であなたの証拠金100,000円はすべて失われ、取引は損失を確定することになります。

損失もまた何倍にもり、あなたの証拠金を蝕む速度もレバレッジに応じて加速するというのが、ハイレバレッジトレードのデメリットであり危険性です。

また、ドル円0.1円程度の上下は常に起こっているレベルの変動であり、レバレッジ1,000倍をギリギリまで用いた上記の例はあくまでもレバレッジトレードの損益幅の例であり、トレードとしては現実的ではない、ということはご理解いただきたいところです。

海外FX業者のハイレバレッジを生かすには

損失が証拠金を超えてマイナスになったらと不安になるかもしれませんが、ほとんどの海外FX業者は「証拠金を超える損失を生まないルール(ゼロカットルール)」を並行して提供しています。

100,000円の証拠金をすべて失った時点で取引は強制決済され、それ以上に損失が膨らみ追加で証拠金を求められるような事態にはならない決まりになっています。

とはいえ、少しの変動で証拠金をその都度すべて失っているようでは、損失だけが積み重なっていってしまいます。

構築したポジションがその瞬間から利益になるなどということはほとんど起こりえません。多くの場合は、一時的に損失を抱えながら反転利益を待つという形のトレードになります。

提供されているレバレッジをすべて使う(フルレバレッジ)必要はなく、ある程度の含み損には耐えられるような適度な“レバレッジ管理”が求められます。

また、急変動によって思いがけず達する含み損の額も大きなものとなるため、長期投資には向かない手段ともいえます。

常時ハイレバレッジでホールドという状態は、突如のロスカットといった憂き目にあう危険性も増した状態ですので、あくまでも自身の裁量がタイムリーに行使できる環境で用いることをお勧めします。

FXトレードをするならMT4の使い方を知っておきましょう

この記事を読んでさっそくレバレッジを使ったFXトレードに興味を持つ方もいらっしゃると思います。

トレードを開始するためにはMT4のツールを使いこなさなければいけません。

以下のサイトは初心者でもわかりやすいようにMT4の使い方を説明していますので、参考にしてください。

→海外FXのMT4使い方講座サイト

さいごに

海外FXや為替取引にとどまらず投資や差金取引をするにあたって、レバレッジはきちんとした使い方を徹底すればあなたの強力な武器になります。

そして、その倍率を多大に提供してくれる海外FX業者はあなたの強力な味方です。

海外業者でしか到達できないような大きな利益をいつかは狙って実現できるように、レバレッジを管理する技術を身につけていってほしいと思います。