スプレッドはブローカー選定の重要基準
近年、日本国内のFX業者よりも桁外れに高いレバレッジを提供する海外FXブローカーは、急速に利用者数を拡大しています。
海外FXブローカーは、利用者の取引スタイルに合わせて選択できる口座の種類、レバレッジ、各種取引ボーナス、そして手数料やスプレッドといった部分で様々な特色があり、これらのブローカーごとに異なるそれぞれの強みは、利用者が解説すべき口座を比較検討するうえでの重要な判断材料となります。
FXだけでなく付加サービスを提供して総合的に収益を上げることを目指す国内業者と違って、FXの取引頻度のみを収益の柱とする海外ブローカーでは、取引ごとにかかる手数料やスプレッドといったコストがかさんでしまいがちです。
ここでは、利用者にとってはコストとなるスプレッドについてフェアで健全な理念を宣言している海外FXブローカー『IS6FX』社をご紹介し、同社のスプレッドについてくわしく説明いたします。
IS6FXの取引条件
IS6FXでは、31種類の通貨ペアFXを軸に、主要先進国の株価指数CFD、ゴールドやシルバーの貴金属、エネルギーでは流動性の高い原油を取引することができます。
選択できる口座の種類としては、もっとも一般的でボーナスを利用できる『スタンダード口座』、少額から取引を始められる初心者向けの『マイクロ口座』、業界内でも最大級に大きなレバレッジで取引が可能な『レバレッジ6000倍口座』があります。
その他に『プロ口座』がありますが、こちらはIS6FXの前身から引き継がれた口座で、現在は新規口座の開設を受け付けていないようですので、本稿では説明を割愛します。
IS6FXには“往復手数料+スプレッド”というタイプの口座はないため、いずれの口座でも取引手数料は無料となっています。
このためIS6FXを利用するにあたっては、そのスプレッドについて知っておく必要がありますが、同時に、スプレッドの理解さえできてしまえばIS6FXにかかわる取引コストはシンプルに網羅できるともいえます。
IS6FXが宣言する透明性の高いマークアップ
IS6FXは、そのホームページ上で、利用者に対して公正で明確な手数料(マークアップ)方針を宣言しています。
同社は、他社の提供するスプレッドゼロ口座や、取引手数料と引き換えに極めて狭いスプレッドを提供するタイプの口座は、利用者と事業者の共存にそぐわないとの観点から、それらの利用を推さずに“バランスを備えたブローカー”を目指しているとしています。
流動性の高い取引市場と連携することで、業界水準よりも小さなスプレッドの提供体制を構築することに取り組んでおり、さらに手数料(マークアップ)として付加するスプレッド幅も抑え、ユーザーの目に見えないコスト(隠れマークアップ)を徴収することはしないと宣言しています。
IS6FX以外の業者が隠れて手数料を徴収しているとはもちろんいえませんが、透明な取引をユーザーに提供することを宣言する同社の姿勢は、慎重に業者を選定するべきユーザーにとって有力な判断材料となるといえるでしょう。
IS6FXの口座ごとの特徴とスプレッド
次に、口座ごとの特徴を把握していきながら、主要通貨ペアを中心にIS6FXのスプレッドをくわしく見ていきましょう。
スタンダード口座は、各種ボーナスの利用が可能なもっともポピュラーな取引口座です。
ボーナスというのは、IS6FXから提供される追加の証拠金余力のことで、ユーザーが差し入れた証拠金にプラスして取引が可能です。
ボーナスそれ自体を出金することはできませんが、ボーナスを利用して得た利益はもちろん出金することができます。
2022年現在、新規スタンダード口座の開設で20,000円のボーナスを提供するキャンペーンを行っているようです。
また、抽選で入金額の100%にあたる額のボーナスがプレゼントされるキャンペーンも行われており、新規と既存の両方のユーザーにボーナスの獲得機会を提供しています。
またIS6FXはEA(エキスパートアドバイザー)という自動売買プログラムにも対応しており、このスタンダード口座では自動売買を利用することが可能となっています。
では、スタンダード口座におけるスプレッドを取引量の多い主要な通貨ペアで確認してみましょう。
IS6FXのホームページでは、日本人にとってもっとも身近な『米ドル/日本円(ドル円)』では1.6pips、国際的に取引が活発な『ユーロ/米ドル(ユーロドル)』では1.9pipsのスプレッドとなっています。
このスプレッドを実際のコストとしてわかりやすくするために、“pips”を日本円に変換してみましょう。
取引量として標準的な1万通貨単位でのコストは、『ドル円1.6pips=1.6ドル』『ユーロドル1.6pips=1.6ユーロ』となり、現在の日本円換算レートでは『200円前後』のスプレッドとなっていることがわかります。
1万通貨単位、つまり100万円を超える額を取引するにあたって、200円という額はコストとしては非常に良心的といえる水準ではないでしょうか。
マイクロ口座は初心者向けの口座で、スタンダード口座の最小取引単位の1/20である50通貨単位という少額な単位での取引が可能になっています。
マイクロ口座のスプレッドは、ドル円で2.0pips、ユーロドルで1.9pipsとなっており、スタンダード口座よりわずかに広いものの、より少ない単位で取引を行うマイクロ口座では、取引ごとに数十円程度のコストに収めていくことができます。
また、マイクロ口座でもEAを利用することが可能となっています。
自動売買では、売り買いを高速で繰り返しながら取引をしていくため、1回あたり数十円ずつに抑えていけるマイクロ口座のスプレッドは、ユーザーの利益確保に直結していくのではないでしょうか。
レバレッジ6000倍口座のスプレッドはスタンダード口座よりも狭く、ドル円で1.4pips、ユーロドルでは1.3pipsとなっています。
IS6FXの口座の中で、もっとも大きなレバレッジを使って取引することができるレバ6000倍口座では、取引単位もスタンダード口座に比べて大きくなることが予想されます。
スプレッドは取引単位に比例して円換算額は大きくなり、コストも増えていくため、スタンダード口座よりさらに小さく抑えられたレバ6000倍口座のスプレッドは、高額な取引で大きなリターンを狙っていく際に、コストの負担を軽減してくれる効果が期待できるといえます。
さいごに
IS6FXは、スプレッドの狭さを売りとして前面に押し出しているブローカーではたしかにありません。
しかし、IS6FXのスプレッドの実際の額を見て、そのコストが利用者に不利な水準といえるほど大きくもないということをご理解いただけたのではないでしょうか。
少額な取引から始めたい初心者から、大きなチャンスを狙うハイレバレッジトレーダー、さらにEAを使用した投資取引にいたるまで、IS6FXにはユーザーの利用シーンに見合った特色のある口座がラインナップされています。
スプレッドの点においては、IS6FXと同水準を提供するブローカーはほかにも見つかるかもしれません。
しかし、誠実で透明性の高いマークアップ方針、ボーナスを通じた利用者還元の試みなどのIS6FXの強みを含めて総合的に判断した場合、同社は解説すべき口座として確実に候補に挙がるのではないでしょうか。
IS6FXのマークアップ方針をとおして、FXブローカーの経営の成り立ち、ビジネスモデルに関心を持つことで、聡明な投資家としてあなたが一歩前進したと信じています。